日々是精進

基本的に、ひとりごと。

bridge

最近、わたしがものすごく好きだったバンドが解散しました。
3年半前から活動を休止していたので、わたしの中での存在というのも一番好きだった
ころに比べたら全然小さくなっていたのですが、でも、心のどこかにひっかかると
いうか、ふとしたときにものすごく頼りたくなるというか、そういうところのある
バンドだったんですよ。彼らの音楽に出会わなければ、わたしはきっとジャニーズ
音楽以外の音楽には、それほど興味を持つことはなかったのではないかと思うし、
ロックの持つ衝動とか、繊細さとか、全部彼らから学び、吸収したんです。
音楽で泣けるとか、救われることもあるとか、そういうこと基本的なことも全部。
休止していたとはいえ、いざ解散、と正式に発表されるとやはりショックなもので。
FCからいきなり送りつけられてきた1枚の紙切れ。
読んだら泣けたけど、ほんとうにこれだけで終わってしまうの?と思う気持ちもあった。
そしたら、かのRO社創始者渋谷氏の個人誌「bridge」でメンバー全員インタビューを
やっているというではありませんか。それはもう読むしかない!と思っていたんですが
なかなか本屋にいけず、しかも、行く本屋にことごとくその雑誌が売ってないこと数回。
お取り寄せかよ・・と思いはじめたところ、本日ようやくめぐり合えました。
ここまでお読みいただけば、大体どのバンドの話なのかはお判りかと思いますが、
ここにカテゴリしている内容とはかけはなれた存在なので伏せてあります。
以下も、ジャニとは無縁なことを長々書いてますので、興味のある方のみどうぞ。



お判りのとおり、そのバンドとは、THE YELLOW MONKEY です。
一時、スマを捨てる勢いで好きでした(おぃ)。
はじめて、見た目関係なく、彼らの音楽に魅せられて好きになったバンドです。
もちろん、それほど嵌ったのにはビジュアル関係ない、とは言わないけどもね。
たまたま実家に帰ったとき、CD持ってきてなかったので弟の棚から拝借して
聴いた「SICKS」というアルバムを聴いたのがはじまりだったように記憶しています。


好きになって、彼らのバックグラウンドやら個人の人となりなどを知るにつけ、
さらにどんどん嵌っていきました。売れるまでの長い道のり、売れるために
捨ててきたもの、売れたことにより得てきたもの、そしてメンバー同士の関係etc
すべて、雑誌などからしか知り得ないことなんだけど、どこまでも人間くさくて
ちっともかっこよくない、でも、それを敢えて隠さない。
メインボーカルであり、TYMの楽曲のほとんどを提供する吉井和哉と、彼を支え、
見守り、そして彼の才能に導かれた3人のメンバー。
お互いを認めあい、信頼しあうグループとしての関係とかにもものすごく惹かれました。
音を聴きながら彼らの歴史を辿っていくと、その時々のさまざまなエピソードが
目に浮かぶようなリアルさを持ちつつ、かたくななまでにスタイルを守ろうとする。
そんなところにもどんどん惹かれていき・・という感じで、ものすごい勢いでファンに
なりました。
ライブも、ものすごい迫力があって、ファンの一体感もすごくて、それまでジャニーズ
コン以外にはほとんど行ったことがなかったわたしには相当なカルチャーショックでした。
それもこれほど好きになった要因なのかもしれない、と今になれば思いますね。
基本的に、コンサートは見るため、楽しむために行くものだと思っていたから、聴くために
行くこともあるんだ、という当たり前のことに気づいてなかったというか・・
そう思うとジャニーズの洗礼って恐ろしいですね(おぃ)



休止のころは、熱も落ち着いてすっかり元のスマヲタに戻っていたので、けっこう冷静で
(そのうちまた活動再開するさ)と軽く思っていました。
でも、2年経ち、3年経ち、まったく音沙汰がないということから、もしかしたら?と
思ったことも何度かあります。
できることは待つことだけ。だから、ソロの活動にも注目しつつ、その日を待っていた、
という感じなのかな・・


そこへやってきた突然の知らせ。
それほどショックでもない、と思っていたんですけど、後からじわじわと襲われました。
もう、あの4人の新しい音を待つことはない。あの4人のライブを見ることはない。
と思うと、やはり、心のどこかで活動再開を待っていたんだな、とすごく思いました。


このインタビューを読むことによって、心の整理もつくのだろう、と思っていた。
でも、ページをめくるのがやはり怖かった。どんなことが書いてあるんだろう、と思うと
やはり怖かったですね。解散の理由なんて、知りたいけど知りたくない。訳わかんないけど
そんな気持ちもどこかにあるらしくて。
でも、やはり本当のこと知ってわたしもすっきりしたいと思ったから読みました。


最後のインタビューが、渋谷さんでほんとうに良かったと思いました。
もちろん、彼らも渋谷さんの取材だからこそ請けた、というところもあると思いますし。
質問し辛いであろうことも、しっかり訊いてくれてあって、メンバーもそれに対して
あくまで実直に答えていて、「うん、わかったよ」としか返せない結論だったんだな、と
思わせてもらえた。そして、この3年半の間のイエローモンキーの存在っていうのは、
彼らの中でも我々ファンの中でも、大きさは違えども、似たようなものがあったんだな、
と思うと、改めて、彼らのファンでよかったな、と思えました。
吉井さんの痛々しさは相変わらずで、でも、彼は彼なりに前向きになっている、という
こともわかった。今回の解散も、彼はひとりで背負うつもりだ、と。
再結成はあり得ない、と今の時点では思っているとのことですが、絶対にもうそんな機会は
訪れない、という決定的な別れではない、ということもわかり、それは単純に嬉しい。
あくまでも不器用で、隠せなくて、嘘のつけない彼らだからこその決断、という
気がします。前向きな意味での解散。渋谷さんの結論はそういうことでした。


吉井さんだけでなく、他の3人の気持ちも読めて本当によかったと思います。
みんな、本当にTYMを愛していて、だからこそ、もう続けられない、ということ。
理解したいと思います。
意外だったのは、冷静で温和だと思っていたエマさんが吉井さんを引き止めた、と
いうこと。彼の中の熱いところって、あまり表だって見えることが少なかったから
びっくりしたけど、でも、彼のベクトルがわかって、それはこのインタビューを
読んでのいちばんの収穫だったかもしれないと思います。
なぜって、わたしはエマファンだったから、なんですけどね。
あんまり見えないエマの本音、最後に皆に示していた、というのが嬉しかったのかな?
上手く言えないけど、なんとなくわかってもらえるかと思います。


思ってることどれだけ文章にできているのかわからなくなってきたのでこのへんで
やめます。意味わかんない、個人的感情と読後の感想の入り混じった文章をここまで
読んでいただいてありがとうございました。ひとつ言えることは、わたしはこれからも
THE YELLOW MONKEYを好きで居続けるということです。彼らの音楽に出会えたことは
一生モンだと思っていますので。