日々是精進

基本的に、ひとりごと。

四日間の奇蹟

近頃、活字を読んでないよな、と思い、テレビ誌などを買いに本屋へ行ったときに
ぱっと目に付いたこの本を購入しました。まったくもってフィーリングの世界です。
映画化決定のコーナーとかにあったのかな?ローレライとかを読もうかと思ったん
だけど、2冊組は途中で挫折すると悔しいのでもうちょい読みやすそうな・・と
思って、手に取りました。主に帰りの電車の中で読んでいたんですけど、クライマックス
に近づいたとき、人目もはばからず泣きそうになってきたのでそこから先は
自宅でゆっくり・・と思い、休み前の木曜かな、読んだのですよ。


・・・泣きすぎて、金曜日の顔はお岩のようになっていた・・(苦笑)
でも、これだけ泣いたのも久しぶりで、すっきりしたかな?
おかげで、ちょっと今週の拓ちゃんが遅れ気味ですが、それはともかくね。


四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)


感覚は、「黄泉がえり」の小説を読んだときに近かったような気がします。
現実には絶対にあり得ない話なんだけど、死んでいくはずの彼女が、
自分がどんな人だったのか、他人の体に宿った状態で知ってから
召されていく・・という哀しいけど救いのあるお話。
ま、どっかで読んだことあるような?と思わなくもなかったけれども、
それにしても散りばめられた泣かせどころにことごとくやられました、という感じ。
ピアノの演奏シーンの描写が、勢いがあってとても素敵だと思いました。
曲名聴いてもどんな曲か思いつかないんだけど、ことばだけで音楽のめりはりを
表現するのってなかなか難しいじゃない?そこは凄いと思います。
登場人物それぞれの抱えている闇の大きさ、それをすべて包み込んでいくような結末・・。
SFちっくなところが気になってしまうとちょっとアレかもしれないけど、それが
気にならないようだったら、ぜひお勧めしたい作品です。