常に最高だったわけじゃないっていう話
先日の関ジャム、松本大先生の出演回見ました。忘れもしない2005年夏、ムービングステージ初登場のあの日、私は週中の平日だったのにもかかわらず大阪城ホールにいました。しかも日帰りで!若かったなあ。あのときの会場の地鳴りのようなどよめきは今でも忘れられないし、何が起こっているのかわからないけどなんかすごいぞ!!っていうワクワクも、友達と公園だかショッピングモールだかで会って騒いだ公演間の時間も、とてもよい思い出です。何なら、あの当時のこと、昨日のことのように語れます!っていう時代がきっと皆さんありますよね。私はそれがちょうど嵐の2004~08くらいまでと、SMAPの2000~2003までくらいなので。コンサート自体ももちろんだけど、付随するエピソードも、いつまでたっても忘れないのがすごいよな、ってこないだ友人とついったで話してて思いました。そのとき座ってた会場外の階段のこととか、帰る前にまったりしてた芝生の広場のこととか…ああ、それはなんて青春…!!
話がつい思い出に脱線してしまいましたが、それと同時に思ったことがあったので、ちょっと記事にしてみようかと思い立ちました。
確かに、松本くんの創るコンサートは素晴らしいです。人気が上昇するとともに、お金のかかった新しい装置をたくさん使えるようになったのはもちろんなんだろうけど、少なくとも、2000年代前半は、人気も伸び悩み、集客もイマイチっていう時期が続いてたんですよ。
ムビステだけでなく、今となっては当たり前となっている装置のひとつに、ステージに炎の柱が上がる演出あるでしょ、あれも確か、人気ない頃の嵐さんから始まったんだったと思った。お金がなくても、アイデアでどんどん新しい装置や演出を生み出していた時代。そんな意気込みに惹かれる部分も多々あったんだと今となっては思います。
でも、コンサートの内容自体が伸び悩んでた時期も、おたくが見ていた限りでは間違いなくあったんです。
それは、会場が大きくなってからの数年間です。こないだ、久々にログインしたから自分の日記読み返してたんだけど、大きくなってしまった会場と彼らについていけない自分の哀しみと、大きくなってしまった会場についていけていないコンサートの内容についての哀しみが両方詰まってると感じました。当時の日記は走り書きというか気持ちの記録みたいなもんだから、そこまで詳しくは書いてないんだけど、そーいえば友達と会っては話す内容がコンサートがつまらん、って話だった時期があったな、って思いだした。
アリーナからドームに会場が変わって、でも、アリーナでやってたことを同じようにやろうとしてたからうまくいかなかったんじゃないかと思う。
ドームでの魅せ方を追求することに特化したコンサートに変わったのは、私はちょうど行けてないけど確実にポップコーンからだったと思います。そこから先は、毎年その年のアルバムのコンセプトみたいのがあって、それに合わせた世界観を作り上げる、っていうやり方に変わった。そこまでの数年間だって、いろいろ考えてくれてそのときのベストを見せてくれていたんだろうけど、従前からのおたくにとってはものたりなかったなーって。こっちの気持ちも、アリーナの頃の気持ちから切り替えきれてないから、ドームでは物理的に無理な距離とかファンサとかを求めちゃったりするし、演者側からもまだまだそれをしなければ、っていう気持ちが強かったのかも。とにかく、無駄に外周をヒット曲メドレーたれ流しながら回ったり、トロッコでアリーナ何度も走ったりしてたから。そこを乗り越えて、コンセプトで会場全体を使って魅せる方法に変わったから、嵐のコンサートは神格化されるほどのものに高まったのかな、と思います。
そう、書いてたらまた思い出したけど、せっかくいいアルバムできたじゃない!今年のコンサート楽しみ!って思ったのに、アルバム曲ちょっとしかやらないやん…っていう年が2年くらい続いて、当時はすごく不満だったのね。新規の人たちに、コンサートの定番と思われる曲たちを披露しなければ、って思ってる?っていう気持ちだった。古参新規問題はいつの時代もどのグループにもありますからねぇ。特に嵐さんについては、人気の上昇曲線が急カーブだったこともあって、古参がこじらせてた部分も強かったかもしれないです。でもさ、つまんなかったんだよ。つまんないって伝えないと!ってなにがしかの方法で私は松本くんにメッセージ送った記憶があるよ。読んでもらえたのかはわからないけど、こういう気持ちだった人は少数ではなかった、と思ってます。
このへんのことは誰も語らない、今や語れないのかもしれないけど、あたしたちおたくはしっかり感じてた!不満で不満で仕方なかった!ってことを、思い出したので書きたくなりました。
第2章の幕引きとなる今年のコンサートの見通しが未だに立たないのが切ないところですが、最後、たぶん配信になるのかと思うけど、そんな現状の中で、松本大先生がどんなものを我々に贈ってくれるのか、楽しみにしています。裏切られない自信はあります。